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ワタベラ雑記帳

メンヘラ雑記。生きづらさ考察、創作、本、映画、音楽。

Watabera Miscellaneous Notes

さよなら、鈍い感受性

【趣味】「単に◇◇が好き」なの?「◇◇が好きな自分」が好きなの?

 

 本が積み重なっている。

 

 僕の部屋の本棚には、買ったはいいが手もつけていない本が、どの段にも積まれている。もともと、未読の本を入れる段が用意してあった。しかし、買う量に読む量が追いつかず、その段だけでは足りなくなって、本棚中に適当に積み重ねている。いわゆる積読というやつである。

 

 ここ最近本をまったく読んでいないのに、たまに目についた本を買ってしまうので、賽の河原の石のごとく本が積まれていく。金は減るが、読書量は増えない。このまえ買ったサブカルやオタクに関する分析本にいたっては、まえがきだけ読んで、(難しすぎて)そっと本棚に戻した。

 

 本屋で手に取ったときには、「これおもしろそうやな!」と思っているのに、いざ家に帰ると、なかなかページをめくる手が進まない、もしくは、そもそも開くのがおっくうになって積んでしまう。

 

 そうして、自分のやる気や集中力のなさに嫌になり、自分に発破をかけて読書に取り組もうとする。しかし、そもそも読書ってそんな無理やりするものなのか?など考え始めてしまい、頭がゴチャゴチャして、結局まとめサイトを読んで時間がつぶれる。積まれた本は積まれたままである。

 

 なんだか積まれた本たちが、自分の怠惰性を象徴しているように思えて、しんどくなるまでなってしまった。

 

 果たして、ここまでくると自分は、「本が好き」なのか「本好きな自分が好き」なのか、分からなくなってきた。

 

 「本が好き」なら別に深く考えなくていいと思う。けれど、「本好きな自分が好き」なら別に自分を偽ってまでしんどい思いをしなくていいし、本当に「本が好き」な人からしたらそういう人の自己アピールは鬱陶しい。よって、行動を再考する必要がある。

 

 僕自身について、小説を読み始めて集中すると止まらないところや、面白いエッセイで共感しうんうん言ってるところや、暇だとなんらかの情報を頭にいれたがるところ(しばしばTwitterで代用される)から考えると、「本が好き」なのだと思う。

 

 しかし、本棚に既読本をならべて悦に浸っているところや、病院実習の合間に同期の横で本を読んだり、本に関してのツイートをしたり、こういう記事を書いたり、「本が好き」だと暗に他人に主張しがちなところから考えると、「本好きな自分が好き」なだけの部分も大いにある。

 

 「本が好き」ならあんまり気負わずに、気になるものは買って、読める範囲で読んでいけばいい。逆に、「本好きな自分が好き」ならいい恰好して無駄に本を買うのをやめればいい。しかし、今考えたところ、どうも自分は複合型のようだ。

 

 だから、下手に気合入れずに適当に読んで面白い本ならそれでよし、面白くなければ気軽に一度放っておくことにする、と同時に、周りに対する「本好き」アピールで無駄に買い物したり不必要な自己主張をしてないか、を気を付けることにする。

 

 この、「趣味自体が好き」か「趣味が好きな自分が好き」かという議論は、ほぼすべての趣味領域に及ぶ話だろう。そうして、大概の場合、後者の「趣味が好きな自分が好き」な人はろくなことにならない。前者からは煙たがられ、実際はそこまで興味のない趣味が彼の負担になってくるなど、周りにも本人にも悪影響がでる。

 

 たとえば、音楽に関して、色々な音楽を聴いている人がいるとしよう。その人が「単に音楽が好きで、好きなものにたくさん手を伸ばしていたら、いつの間にか量が増えていた」のか、「『音楽に詳しい』と思われたいからたくさん音楽を聴いた」のか、一見分からない。

 

 しかし、その人と音楽について話してみると、また違ってくる。前者は単純に自分の好きなものについて話す喜びで話しているのが分かるが、後者は「よく思われたい」という願望が大元にあるので、会話がどうしても知識自慢やマウンティングに傾いてくる。そして後者は、音楽に興味ない人からはともかく、前者からしたら不快で迷惑でしかない。

 

 このように、「趣味が好きな自分が好き」な人は、趣味の根本的な部分への興味や努力よりも、体裁的な部分や周囲の視線を重視するので、趣味が上達しなかったり、同じ趣味コミュニティの人に迷惑をかけたり、その趣味に通じていない人にマウンティングをとるなどしがちである。要は、このタイプの人は、他人から不快や滑稽に思われる存在なのである。

 

 趣味に対していまいちハマりこめない、趣味仲間のなかで自分だけ疎外感がある人は、自分が本当に「その趣味が好き」なのか、「それを趣味にしている自分が好き」なのか、考えてみるといい。おのずと、その趣味への自分の本当の思いが見えてくるだろう。

 

 もちろん、考えてみた結果、自分はやっぱりその趣味が好きだが、現在は少し疲れてしまっているので離れたい、という結論になることもあるだろう。しかし、そうでなくて、自分が本当はその趣味自体はそこまで好きでなくて、その趣味の「響き」に憧れていただけだった、と分かったならば、趣味への向き合い方をもう一度考慮する必要があるだろう。

 

 以上、最近自分がサブカルイキりオタクみたくなっているので、自戒を込めて書きました。ワタベラマナでした。 

 

 

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