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医学部受験に才能でなく努力だけで合格する勉強法②~勉強計画~

 

 こんにちは、ワタベラマナです。

 

 今回は、医学部受験に才能でなく努力だけで合格する勉強法②ということで、高校入学から受験期までの勉強計画について、書いてこうと思う。

 

 ①を読んでない人は、先にこちらから。

 

 

 それでは、「高1~2年の勉強の仕方」、「受験勉強の開始時期」、「高3(浪人)の勉強計画」にわけて解説していく。高3生や浪人生は、3つ目まで飛ばしてもらって構わない。

 

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高1~2年の勉強の仕方

高1~2年の勉強の重要性

 「高1~2年間の勉強で、自分の行ける大学や学部が決まってしまう」と言ったら、驚かれるだろうか。しかし、これはある意味真実なのである。

 
 なぜなら、高校1~2年が「受けれられる大学が決まる時期」で、高校3年は「その大学に受かるかどうかが決まる時期」だからである。

 

 高3になったら誰もが勉強する。にも関わらず、高3になった時点で志望校を受験する集団のレベルに入っていなかったら、どうなるだろうか。自分よりも元々レベルが高い集団が、合格のために勉強してさらにレベルがあがるのである。いくら自分が勉強しても彼らも勉強している。その差を埋めることが果たしてできるだろうか。結局、彼らのなかで合格争いが行われて、自分はその集団にすら入れないという事態におちいる。

 

 もちろん、勉強の効率や努力の差で、立場が逆転することもあるだろう。しかし、それは決して容易なことではない。現に、高校時代、多くの同級生が最終的に志望を落としていくのを見た。合否争いの集団に入れないレベルなら、最初から合格は望めない。志望を下げるしかないのだ。そうならないに越したことはない。

 

 つまり、高校1~2年で勉強を疎かにすると、そもそも目標の大学を受験するレベルに辿りつかないので、結果として自分の行ける大学や学部が決まってしまうのだ。

 

 浪人しても、この状況はそう変わらない。現役時代に、目標の大学を受験できるレベルに到達している人は、1年間「合格するための勉強」に専念できる。しかし、そうでない人は、まず「その大学を受験するレベルを獲得する勉強」をしなくてはいけないので、余計な時間を取られるのだ。この差は非常に大きい。

 

 高1~2年で、「目標の大学の受験するレベルに到達する勉強」しておくことが、受験で自分の目標達成に非常に重要なのである。

 

高1~2年の勉強法

 高校1~2年での勉強の大切さを分かってもらったところで、具体的な話に入っていく。

 

 では、目標の大学、つまりここでは地方国公立~地方旧帝医学科だが、を受験するレベルに到達する勉強と言っても、なにをしたらよいのだろうか。

 

 それは、「穴を作らないような勉強」だ。

 

 では、さらに具体的に、穴を開けない勉強とは、どういうことか。「分からない分野を作らない」「忘れてもよいので一度は暗記、もしくは理解する」「完璧でなくても80%には到達させる」といったことを「穴を作らないような勉強」という。

 

 穴、知識や理解が不十分な分野、を作ってしまうと、高3になってからその穴を埋めるために勉強しなくてはいけなくなる。すべての科目、すべての分野で高い完成度が求められる医学部医学科受験勉強では、そのような穴は大きなロスを生む。

 

 だから、医学科受験生は、高1~2の間に習う分野について、すべてある程度の完成度にしてから次に進む必要がある。「今はよく分からないから、また勉強すればいいや」は全然よくないのである。

 

定期テストが便利

 そこで、穴を作らない勉強に役立つのは、学校の定期テストである。もちろん、学校によって、定期テストのレベルや内容は変わる。しかし、定期テストは、名前通り定期的に分野ごとに行われるので、忘れてもよいので一度は暗記、もしくは理解する」ために、非常に便利である。穴を作らないために、活用しない手はない。

 

 よって、高1~2医学科受験生には、学校の定期テストで高得点を取るように勉強し、分野ごとに一度は完璧に状態にすることが、お勧めされる。定期テストで高得点をとり、それを積み重ねれば、受験への盤石な土台となるのだ。

 

 ただし、国語や英語の読解に関しては、定期テストの点をあげることがそのまま「穴を作らない勉強」に繋がるとは言い難い。よって、それらに関しては、個人の好きにすればよい(古文法、古文単語、漢文句法、英単語、英文法は穴を空けないこと)。

 

模試も便利

 定期テストと同じように、模試も便利である。模試にむけてその範囲の完成度を高めることが、あとあと効いてくる。

 

 

受験勉強の開始時期

 開始時期の定め方

 ここでの受験勉強とは、「学校や塾の課題以外に自分で計画立てて勉強を進める」「1日の自由時間は基本的に勉強に使う」ことである。

 

 一体、いつから本格的な受験勉強を始めたらよいのだろうか。

 

 言ってしまえば、人それぞれである

 

 人それぞれではあるのだが、それでは解説にならないので、もう少し詳しく書きたい。

 

 上に述べた通り、高校1~2年は「受けれられる大学が決まる時期」で、高校3年は「その大学に受かるかどうかが決まる時期」である。

 

 それを考慮すると、受験勉強を始めるのは、「自分が志望校のレベルに到達するのにかかる期間を、高2の春休みから引いた時期」が最低ラインだろう。

 

 たとえば、自分が志望校の受験生レベルに到達するのに3ヶ月としたら、高2の12月から受験勉強を始めるわけだ。12月から2月終わりにかけて、自分の足りていない分野を勉強して、なんとか志望校のレベルまで到達する。そして、3月から合格するために、各分野の完成度をさらにあげていくのだ。

 

 ただし、これは最低ラインなので、もっと安定させたい場合はより早くから始めるに越したことはない。

 

模試の判定結果を利用しよう

 そして、「自分が志望校のレベルに達しているか否か」を判断するのには、当然模試が便利である。駿台とか河合とかそういうやつだ。模試を受けて返ってくる評価表には、志望校の判定から自分が苦手な分野まで、役立つ多くの情報が載っている。活用しない手はない。

 

 具体的に何判定なら志望校のレベルだとかは、時期と場合によるのでなんともいえないので、学校や塾の先生やチューターに聞いてほしい。ただ、たとえば、地方国公立医で高2の冬までD判が続いているのであれば、志望校のレベルに達しているとは言えないだろう。

 

高3(浪人)の勉強計画 

 さて、いざ高3になったらあとはもう勉強するしかない。

 

 いくら模試の判定が悪くても、苦手な科目があっても、勉強以外に合格に近づく方法はない。悩んでても偏差値は上がらない。

 

 とはいっても、がむしゃらに勉強するよりも、科目ごとの特色を考えて計画立てた勉強を行ったほうがいい。「1年間のどの時期に、どの科目を重点的に勉強するか」は、塾の先生などと相談してある程度決めておこう。もちろん志望校の2次試験に必要な科目や配点によって変わってくるが、ここには科目等ごとに、僕の考えを書く(具体的な勉強法についてはまたつぎの記事で)。

 

数学・英語

 基本的に数学や英語は2次試験で使用されるうえに、短期間でどうこうできるものではない。重点的に勉強するのは早いほうがいい(とくに苦手な場合は)。高2の春から高3の夏までかけて、じっくり詰めていくのが よいだろう。それでも満足できる水準に達しなかった場合は、他の科目との兼ね合いを考えながら、続けていくしかない。

 

国語

 2次試験には使われない大学が多いが、センター試験での配点は間違いなく侮れない。毎年多くの受験生がセンター国語に泣いている。

 

 古文漢文の暗記事項も含めて、この科目も短期間でどうこうできるものではない。かといって、2次試験に使われないのに、あまりにも力を入れすぎるわけにはいけない。よって、高2の春から高3の夏まで、英数の裏で少しづつ勉強し、模試で出来を確認するのがよいだろう。

 

理科

 多くの医学科受験で、センターでも2次試験でも必要な科目である。理解すべきことや暗記事項も多い科目だが、それらの基礎がある程度あれば、重点的に問題演習するのは多少あとまわしにする手もある。高3の夏休みまでのメインは英数に譲って、秋の間に理科を重点的に勉強するのは、戦略としてアリである。

 

社会

 基本的にセンター試験のみの科目である。さらに多くの大学で、その配点は他の科目の半分である(理科は物化、生化で1科目として)。点数配分を考えると、この科目にあまりにも時間を割くのは吉とはいえない。よって、センター前までは、基本的に学校の授業をメインにし、模試の前に詰めるように勉強するのがよいのではないだろうか。ただし、どうしても苦手な傾向があるなら、夏休みなどの時間がある時に時間を割くのも悪くはない。

 

センター試験

 医学部医学科受験は、ほかの難関受験よりもセンター試験の点数の配分が大きい(場合が多い)。よって、センター試験で高得点をとることが肝だと言われる。

 

 しかし、センター試験の勉強ばかりしても2次試験で点が取れなければ、結局落ちてしまう。そして、センター試験の内容は、2次試験の勉強で対応できる部分も多い。つまり、(国語、社会を除いて)2次試験に対応する力をあげることがまず肝要で、センター試験特有の対策はセンター試験が近づいてからしたほうがよい。

 

 では、いつからセンター試験の対策すればよいのか。これもまた、2次試験勉強など人にはよるが、大体11月~12月だ。自分で時期を決めて、その時期が来たら一気にセンター試験の模試演習や過去問演習で、センター試験の勉強に専念しよう。12月終盤や1月からだと、センター試験の問題の癖に慣れるのに時間が足りないだろう。

 

高3になったら

 これは恩師の受け売りだが、高3になったら志望校の赤本を買って、昨年度の問題をまるごと解いて自己採点するとよい。

 

 そうすることで、今の自分と合格との間にどれくらい距離があるのかどれくらい勉強したらいいのか、実感できる。それがやる気に繋がる。

 

 また、その際には、志望校の配点もちゃんと確認しておこう。勉強時間の配分に大きく関わってくる。

 

まとめ

 まず、高1~2年の間には、定期テストや模試の前にしっかり勉強して穴を作らない。

 

 受験勉強の開始時期は、「自分が志望校のレベルに到達するのにかかる期間を、高2の春休みから引いた時期」が最低ラインで、早いに越したことはない。

 

 高3になったらまずは志望校の赤本を1年分解いて自己採点しよう。また、1年間の勉強計画を、先生と相談しつつ立てよう。

 

追記

 ここまで偉そうに色々書いたが、僕もこのすべてを実践できていたわけではない。高2の冬なのに、化学が全然わかっていなかったし、定期テストの勉強をサボったこともあった。

 

 勉強計画というのは、基本的に上手くいかないものである。だから、目標に失敗してもへこむのではなく、また計画を修正してやっていけばよい。

 

 つぎはとうとう、科目・分野ごとの具体的な勉強法/参考書について書く予定である。それでは。

 

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