自重と自傷を履き違えるな
僕は今までこのブログで、「空気読めない発言をする前に一歩止まって考えろ」「言動で失敗したと思ったら反省して次に活かせ」と書いてきた。
余計なことを言って失敗してきた人間なので、なるべく失言を減らそうと思い、そう書いた。
しかし、これらの行為が思わぬ副反応を起こしてしまった。
「発言する前、失言するのではないかといつも不安になる」「注意していたはずなのに言動で失敗したときすごく不安定になる」
具体的には、自分が発言するときに今までの失敗が頭を過って、なにを言おうとしても「この発言は本当に大丈夫か」と考えてしまう。なにを言うにもビクビクしてしまう。
また、どんなに気をつけていても、自分の性質上ついつい余計なことを言ってしまうことがある。なのに、自分が失敗をしてしまったら、かなり長期間引きずってしまう。
失敗して傷つかないよう心がけていたはずなのに、いつのまにか自重行為が自傷行為になっていたのである。
全く本末転倒な状況になっている。
ここで(恐らく)重要なのは、「注意する」と「失敗に怯える」は全く別物だというポイントである。
慎重に言動を選択すればいいのであって、ビクビクしてキョロキョロする必要はない。それらは本来切り離して構わないものだ。
とはいえ、それが中々難しい。慎重に言動を選択する際には、どうしても過去の失敗を参考にしなければならないし、そうなると無意識にでも不安が蘇ってくる。
だから、まず最初の一歩として、注意と負の感情は本質的には別物だと自分に言い聞かせるところから始めると良いのかもしれない。
まとめると、「今まで言動で失敗してきた」からといって「怯えながら発言する」必要はなく、「落ち着いて」間違った選択肢を選ばないことが肝要。しかし、そう簡単ではないので、「注意」と「不安」は分けられるのだと自分で認識するところから始めるのがよいのではないか、ということだ。
以上、備忘録でした。