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Watabera Miscellaneous Notes

人生やめてません

創作

Twitterは電子オナクラじゃない

⚠︎以下はショートショートでフィクションです。 スマホの画面をなぞるとタイムラインが沈み、少しの空白を置いて跳ねた。特に更新されるツイートはない。致し方なし。前回の更新は2秒前だったのだから。 「はぁ」と溜息をついてスマホをベッドに放った。半回…

悪い夢

『「もう嫌だ!!助けてくれ!!」』 『なに、おはよう。どうしたの』 『……あれ、おはよう。今、俺なにか言ってたか?』 『叫んでたわ。もう嫌だ助けてくれって。寝言にしては圧が凄かった』 『最近嫌な夢ばかりみるんだ。多分それのせいだ』 『どんな夢?』…

モダンプリンセスはネットで王子様を探す

変なAVを観た。 大学も部活もない休日。まとめサイトを流し読みし、ひたすらに時間を潰していた。気になる記事は別タブで開き、一個ずつ読んでいく。気がついたら、タブのなかに開いた覚えのない動画サイトが紛れている。一瞬驚いたが、なんのことはない。タ…

ジョジュツ オブ ザ デッド

「コウくん、あっち、ドア!!」 ミチルが叫ぶ。薄暗くてよくわからないが、たしかにミチルの指差すほうにはドアがあるようだった。そこから逃げられるかもしれない。 後ろを振り向く。廊下いっぱいの屍人がよろけながら近づいてきていた。見知った顔も混ざ…

医者の仕事は難しい【SS】

「先生、いいんですか。仕事お願いしても。この病院に来たばかりで忙しいんじゃありませんか」 「いえ、ここでできることなんて仕事しかありませんので。是非お願いします」 「分かりました。くれぐれも無理はなさらないでくださいね」 「えぇ、重々承知して…

【SS】約束の王子様は新地に愛を探す①

「ミカちゃんは、僕のお姫様だ」ニキビだらけの巨大な尻をトランクスに収納しようとしながら、サトウがつぶやいた。 「ありがとう、サトウくん。嬉しい」 作り上げた自然な笑顔を顔を浮かべながら、私はサトウを眺めた。 サトウはまるで、普通の人間に紙粘土…

家庭教師のお姉さんにおっぱい揉ませてもらいたい

「先生、いつもありがとうございます。家庭教師、先生にお願いして、本当によかったです」 「どういたしまして。でも、どうしたの。急に改まったりして」 「じつは……僕、先生に言いたいことがあるんです」 「なに?」 「僕、家庭教師のお姉さんにおっぱいを…

朝のおはようメンヘラポエム

今日は疲れているので、さっさとメンヘラポエムでも書いてブログを終わりにしたい。 と思って、ネタ探しにスマホのメモ帳探ってたら、数年前に書いた歌詞が出てきた。 読んでみたところ、凝縮した自意識みたいな歌詞ですごい気持ち悪い。 このとき既に、愛情…

【二次創作】歌詞SS「羽虫と自販機」【KANA-BOON】

www.uta-net.com 「世界中に私たち二人だけだったらさ、いいと思わない?」 「え?」 君の発言は、あまりにも突拍子もなかった。だから、僕は思わず聞き返した。 「だから……世界に私たちだけしかいなかったらいいのに、って」 「……」 僕は黙っていた。タバコ…

字が汚い奴は、気も利かない

「あなたって、字が汚いのね」 彼女が、頭のなかの文章を諳んじるのやめて、そう呟いた。 彼女の目線は、僕の手元に注がれていた。原稿用紙には、僕の多動的な字で、さっき彼女の頭から溢れた言葉が羅列してあった。改めて見ると、それはたしかにお世辞にも…

オタク男子が女子に告白して成功するための会話7選!!

1 「君が好きだ、付き合ってくれ」 「気持ちは受けとっておくわ、でも、ごめんなさい」 「……そうか、わかった。でも最期にひとつ教えてほしいんだ。僕のどこがダメだったんだろうか?」 「そういう風に、いつも自分の出来ばかり考えてるとこ、かしらね」 2…

ホラーSS小説投稿「はじめから」

1 その頃の私は、念願の一人暮らしを手に入れ、そろそろ半年といったところでした。 それまでは、実家から大学まで自転車で通っていたので、それが毎日の運動になっていました。しかし、大学の近くに下宿を構えて取ると、当然運動量は減り、両親の目もないの…

創作 「はいる」

「入ろうとしたな!!!!お前、俺のなかにはいろうとしたな!!!!」 四ッ谷くんが突然叫びました。木箱を持ったまま、それをじっと睨みながら、叫びました。 「入ろうとしたな!!お前、入ろうとしたな!!!俺のなかに、入ろうとしたな!!」 四ッ谷くん…

のんのんびより過激派

のんのんびより過激派。 2013年にアニメ「のんのんびより」が放送されて以降に増加した、地方(俗に言う田舎)を対象にテロ行為を行う人々の総称である。 中東に存在するテロ組織同様に非常に宗教色が濃く、のんのんびよりという作品(以下同作品)やそれに登場…

元同級生の風俗落ちで盛り上がっても、客にはなれない

「お前、ココちゃん知ってる?」 「誰」 「……いや、知らないよな」 「何なのお前」 「昨日まで旅行で××に行ってて、向こうのソープに飛び込みで行ったのよ、そこの嬢がココちゃん」 「……また風俗か」 「ココって名前の割にさ、色白くて切れ長の目だった。タ…